奈良文化財研究所飛鳥資料館 ― 2025年05月20日 00:28

奈良文化財研究所飛鳥資料館(ならぶんかざいけんきゅうじょあすかすしりょうかん)は奈良県高市郡明日香村にある考古学の総合的な歴史系の博物館施設である。
概要
「飛鳥」の歴史と文化を紹介する資料館である。1975年(昭和50年) 3月16日に開設された。建物前の庭園に亀石、須弥山石、猿石など飛鳥の石造物を配置する。 第一展示室は(1)仏教伝来と蘇我氏、(2)飛鳥の宮殿、(3)律令国家への歩み、(4)よみがえる飛鳥の工房、(5)飛鳥の古墳、(6)飛鳥の寺院の6つのコーナーがある。高松塚古墳、水落遺跡、川原寺、鋳造貨幣である富本銭を展示する。 第二展示室は山田寺関連の展示である。641年に建設を開始した初期仏教寺院である。山田寺は世界最古の木造建築として知られる法隆寺金堂より古いとされるが現存しない。7世紀なかばの発掘された建築部材を展示する。1982年から始まる調査では倒れた東回廊の連子窓が土に埋もれた状態で残っていることがわかり、古代建築の貴重な資料となった。2007年には重要文化財に指定された。特集展示室では、高松塚古墳の発掘調査により明らかになった石室の姿や、壁画保存環境の劣化原因、石室の解体作業について紹介する。
展示
- 第一展示室-
- 須弥山石(重要文化財)
- 水落遺跡と石神遺跡の出土品
- 飛鳥の古墳 - キトラ古墳壁画の精巧な複製陶板
- 飛鳥の古墳 - 高松塚古墳の出土品(重要文化財)
- 飛鳥の寺院
- 第二展示室 -山田寺
- 倒れた状態で見つかった東回廊を組み立て直し展示
- 山田寺の屋根の軒先の復元模型
- 山田寺の部材
- 山田寺発掘調査の出土品
- 特集展示 - 高松塚古墳の発掘調査
- 石室解体
- 実物大の石室模型
- 映像コーナー
主な収蔵品
重要文化財
- 石造須弥山 石造男女像 奈良県髙市郡明日香村飛鳥字石神出土
- 高松塚古墳出土品 - 1974年(昭和49年)4月17日指定。
- 奈良県山田寺跡出土品 - 2007年(平成19年)6月8日指定。
アクセス等
- 正式名称: 独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 飛鳥資料館
- 開館時間 : 9:00~16:30 入館は16:00まで
- 入館料 : 一般 350円
- 休館日 : 毎週月曜日(祝日と重なれば翌平日)、年末年始(12月26日~1月3日)
- 所在地 :〒634-0102 奈良県高市郡明日香村奥山601
- 交通 :奈良交通(36系統:明日香奥山・飛鳥資料館西行)バスで「飛鳥資料館」下車。-特記事項:
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