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囲形埴輪2023年06月29日 22:53

囲形埴輪(かこいがたはにわ)は建物を囲む塀をかたどった埴輪である。

概要

建物を囲む塀を模したとみられる埴輪である。まつりを行う場所など、特別な空間を囲む塀などをかたどったものとみられている。囲形(塀)の内側に覆屋(家形埴輪)が建ち、その中に水を流す木樋形土製品を配置する。

用途

兵庫県行者塚古墳、三重県宝塚1号墳、大阪府心合寺山古墳などから古墳に配置 された状 態で見つかっており、中に木槽樋 型 土製品、井筒型土製品と家形埴輪が置かれていたことが判明している。木槽樋型土製品は奈良県南郷大東遺跡、纒向遺跡、滋賀県服部遺跡などか ら検 出 されてい る木槽 樋遺構を模したものとみなされため、浄水施設を覆った上屋の家形埴輪 を囲んだものと推測できる。 三重県石山古墳では首長が天上で食糧が尽きないように設置した倉庫群を守るための施設を模したものと見られる。

富雄丸山古墳

富雄丸山古墳(円墳、4世紀後半)の発掘調査で、囲形埴輪の内側に家形埴輪を配置した珍しい埴輪が見つかった。囲形埴輪は一辺約60センチ、家形埴輪は一辺約30センチの方形。家形埴輪の内部に仕切りのある特殊な構造であった。

参考文献

  1. 小笠原好彦(2002)「首長居館遺跡からみた家屋文鏡と囲形埴輪」日本考古学9 巻13 号
  2. 奈良新聞(2022)「囲形埴輪の内側に家形埴輪配置 奈良・富雄丸山古墳」2022年2月4日

柵形埴輪2023年06月29日 22:55

柵形埴輪(さくがたはにわ)は上端に鋸刃状の山形の突起を持ち、その下に2列の突帯を巡らせる埴輪である。

概要

横断面の形状は楕円形を呈する。古墳時代前期後半から中期にかけて近畿の古墳から出土する、地方の古墳からも出土例がある。 多くは前方部や造り出し部から出土する。

参考文献

  1. 小笠原好彦(2002)「首長居館遺跡からみた家屋文鏡と囲形埴輪」日本考古学9 巻13 号
  2. 奈良新聞(2022)「囲形埴輪の内側に家形埴輪配置 奈良・富雄丸山古墳」2022年2月4日
  3. 世田谷区郷土資料館(2016)『国重要文化財指定記念 野毛大塚古墳展』世田谷区郷土資料館

円墳2023年06月29日 22:59

円墳(えんふん, Round burial mound)は上空部からみた形が円形の古墳である。

概要

日本の古墳では最も多い形状である。古墳時代の後半には群集墳となる。

代表例

参考文献