家形石棺 ― 2023年07月02日 22:29
家形石棺(いえがたせっかん)は身が箱形で蓋は屋根状の石棺である。
概要
5世紀中頃に登場し、7世紀までみられる。6世紀代が最盛期である。蓋石は頂部に長方形の平坦部をもつ四方流れにの屋根型である。蓋石の外部斜面には数個の網掛突起をつける。 身には刳抜(くりぬき)式と組合せ式との二種がある。末期には身に格狭間を施したり、縄掛突起に蓮華文を彫ったものがあり、仏教の影響が見られる。
石材
石材の産地は、畿内の二上山、播磨の竜山、吉備の浪形山などがある。
出土例
- 藤ノ木古墳
- 見瀬丸山古墳
- ホケノ山古墳
参考文献
- 太田亮(1942)『姓氏家系大辞典』磯部甲陽堂
- 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994)『日本書紀』岩波書店
- 石原道博訳(1985)『新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝: 中国正史日本伝 1』岩波書店
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