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桂甲2023年06月04日 19:41

桂甲(けいこう)は鉄小札を革紐や組紐でつづり合わせてつくった防御具である。

概要

中国で戦国時代以降に発達し、5世紀中葉に、騎馬の術とともに朝鮮半島を経由して倭国に伝わった。小札はまれに金銅装があるが、ほとんどは鉄製である。倭国では古墳時代後期以降に短甲から桂甲に変った。戦闘方法の変化によるとも言われている。5世紀代には短甲と桂甲が併存する。 一領分の桂甲には10種類以上の桂甲が使用される。桂甲には頚甲、肩甲、草摺、膝甲、籠手、臑当(すねあて)などの付属品がつく。 革紐や組紐の腐朽により桂甲が原形を保つことはない。

埴輪

埴輪に「挂甲の武人」がある。群馬県太田市飯塚町出土で、国宝である。挂

出土例

  • 飛鳥寺塔心礎出土桂甲
    • その年代が限定される数少ない資料である。佳甲を構成する小札の分析, 横綴じの方法, 微し方やその素材の検討, 着用方法の復原的研究などの結果,飛鳥寺出土の桂甲は,基本的には古城時代の桂甲と同じであるが,腰の部分に外反する小札を用い,草摺部の腰前での重なりを多くとるという違いがあるとされる。飛鳥寺を創建した蘇我馬子が埋納したものとも考えられている。挂甲は小札がばらばらになった状態で見つかることが多いが、本例は全体像を知ることができる貴重なものである。
  • 埼玉稲荷山古墳

参考文献

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