黒柿蘇芳染金絵長花形几 ― 2023年06月13日 21:31
黒柿蘇芳染金絵長花形几(くろがきすおうぞめきんえのちょうはながたき,)は正倉院に収蔵されている仏に捧げる供物を置く机である。
概要
机の天板は、黒柿の素材を蘇芳で染め、紫檀に似せる。長花形に作った黒い筋目のある黒柿の板で四つ葉に似た形に作る。側面には金泥で花枝や蝶鳥を描く。巻葉形に彫られた脚が四隅に付く。華足に金銀泥で葉脈を描く。裏に「戒壇」の墨書があることから、東大寺戒壇院に納められたものであることがわかる。
展示歴
- 1958年 – 第12回
- 1969年 - 第22回
- 1982年 – 第34回
- 1994年 – 第46回
- 2010年 – 第62回
管理
- 名称 :黒柿蘇芳染金絵長花形几 第4号
- 倉番 :中倉 177
- 用途 : 仏具
- 技法 : 木竹工
- 寸法 :縦33.0cm 横51.5cm 高9.8cm
- 材質:黒柿 蘇芳染 金銀泥絵
参考文献
- 奈良国立博物館(2021)『第73回正倉院展』仏教美術協会
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