Bing
PVアクセスランキング にほんブログ村

新羅琴2023年07月08日 01:12

新羅琴(しらぎこと、しらきこと)は、新羅楽で用いられる12弦の琴である。

概要

長さ約5尺(約1.5m)で、各弦に琴柱を立てる。正倉院奈良時代の新羅琴の実物3面が残るが、ほぼ完全な形は2つだけで、南倉に1個の残欠がある。朝鮮では伽耶琴と呼ばれる楽器である。『国家珍宝帳』によると、「金鏤新羅琴」が2面あったが、一時貸し出したあと、別の新羅琴、「金泥絵形(金泥絵木形)」と「金薄輪草形鳳形」の2面が代納された(823年・弘仁14年)。

伽耶琴

大加耶末期の王の嘉実王(嘉悉王、嘉室王)のもとで楽師の于勒により開発・演奏され、後に伽耶国が新羅に統合されたことに伴い、于勒とその弟子たちによって改良・完成され受け継がれたとされる。伽倻琴は宮廷音楽に採用され,新羅楽のなかで発達した。素材は桐で、伽椰琴の丸い上板は空を、平たい下板は地を象徴し、下から見ると中が空いている。これは天と地の間の空間を意味する。

正倉院

  • 新羅琴金泥絵木形
  • 新羅琴金薄輪草形鳳形
  • 新羅琴金薄輪草形鳳形琴柱

参考文献

  1. 江上波夫(1993)『日本古代史辞典』大和書房
  2. 大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://ancient-history.asablo.jp/blog/2023/07/08/9600259/tb