奈良時代 ― 2023年07月29日 15:41
奈良時代 (ならじだい)は、平城京に都があった時代である。おおむね、710年(和銅3年)から784年(延暦3年)までを指す。
概要
日本の基礎的政治文化が確立した時期である。701年に[[大宝律令]]ができあがり、律令制に基づく中央集権の国家体制が国家運営の基盤となる。[[平城京]]は東西約4.3キロメートル、南北約4.8キロメートルの規模である。鎮護国家の思想すなわち仏教により国家統治を行う思想が主流となった。
西暦年 | 和暦年 | 出来事 |
710年 | 和銅3年 | 平城京に都を移す |
712年 | 和銅5年 | 古事記完成 |
717年 | 養老元年 | 遣唐使派遣 |
720年 | 養老4年 | 日本書記完成 |
723年 | 養老7年 | 三世一身法 |
724年 | 養老8年 | 元正天皇は皇太子(聖武天皇)に譲位 |
729年 | 神亀6年 | 長屋王の変 |
739年 | 天平10年 | 法隆寺夢殿 |
740年 | 天平11年 | 藤原広嗣の乱 |
741年 | 天平12年 | 聖武天皇、全国に国分寺や国分尼寺を建立 |
743年 | 天平15年 | 聖武天皇、大仏建立の詔 |
743年 | 天平15年 | 墾田永年私財法を施行 |
745年 | 天平17年 | 行基、大僧正に任ず。東大寺三月堂 |
749年 | 天平勝宝元年 | 聖武天皇は阿倍内親王に譲位,孝謙天皇として即位 |
752年 | 天平勝宝4年 | 東大寺大仏開眼,天平勝宝4年遣唐 |
754年 | 天平勝宝6年 | 唐僧鑑真が来日 |
756年 | 天平勝宝8年 | 聖武太上天皇、崩御 |
756年 | 天平勝宝8年 | 光明皇太后は宝物を[[正倉院]]に施入した |
757年 | 天平宝字元年 | 養老律令を施行 |
759年 | 天平宝字3年 | 鑑真、奈良に唐招提寺を建立,天平宝字3年遣唐使 |
764年 | 天平宝字8年 | 恵美押勝の乱 |
765年 | 天平神護元年 | 道鏡、太政大臣禅師となる |
777年 | 宝亀8年 | 遣唐使 |
780年 | 宝亀11年 | 大伴家持ら『万葉集』編纂 |
781年 | 宝亀12年 | 桓武天皇(山部親王)が即位 |
784年 | 延暦3年 | 桓武天皇、長岡京に遷都 |
794年 | 延暦13年 | 桓武天皇、平安京に遷都 |
参考文献
1. 木本 好信(2022)『奈良時代-律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争』中央公論新社
2. 青木和夫(2004)『日本の歴史〈3〉奈良の都』中央公論新社
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