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稚児野遺跡2024年07月03日 00:58

稚児野遺跡(ちごのいせき)は京都府福知山市にある旧石器時代の遺跡である。

概要

稚児野遺跡は京都府北西部の丹波山地の合流する2つの河川である牧川と畑川に挟まれた台地上の標高104メートルに位置する。約3万6000年前の旧石器時代の石器が約1500点みつかった。約3万年前の姶良火山灰と約5万年前の大山倉吉火山灰に挟まれた地層から出土したこと、石器の形や作り方を同時代の遺跡から出土した資料と比較して約3万6000年前と判断された。

調査

京都府埋蔵文化財調査研究センターは2020年11月26日、福知山市夜久野町井田で発掘していた稚児野遺跡で約700点の石器が出土したと発表した。約3万6千年前の氷河期にあたる後期旧石器時代前半のもので、この時代の石器の出土量としては府内最多である。 3万年前の噴火で積もった火山灰の層より下の地層で、9カ所から出土した。刃の部分を磨いた「刃部磨製石斧」や、槍の先に付けたと見られる「ナイフ形石器」が見つかった。 約700点のうち、原形をとどめているのは10点。刃部磨製石斧やナイフ形石器、動物の皮をなめした器、削る際に使った削器破片(2~10センチ)が大量に出たことから、「人が一定期間とどまり、石器を作ったり、狩りをしたりしていた」と見られている。出土した石器は加工の痕跡があるものと、多量の石屑からなる。前者にはナイフ型石器や剥片石器、刃部磨製石斧などがある。石器類は木の伐採や、狩り、飼った獲物の解体に使用されたと見られる。

石材

石材にはチャートや頁岩、サヌカイトと黒曜石は近隣からは得られない。遠隔地の島根県隠岐諸島産の黒曜石、サヌカイトは奈良県と大阪府の境にある二上山周辺と推定される。サヌカイトの運搬には、氷上回廊と呼ばれる標高100m以内で、瀬戸内海から日本海まで移動できる経路を利用したと考えられる。

環状ブロック

数メートルの範囲に石器が集中する「石器ブロック」が19個所見つかった。後期旧石器時代に出現する居住を伴う石器製作空間である。環状ブロックと言われ、中央付近からは石器は出土せず、

考察

約3万6000年前の人類はホモ・サピエンスと考えられる。ホモ・サピエンスは40万年~25万年前に登場しているので、当時は、現在から80メートル海面が下がっていたため、北海道は大陸につながる半島であったから容易に渡ることができた。縄文人ではないから旧石器人と呼ぶべきであろうか。現代日本人の祖先の50%(残りは弥生人)かもしれません。

遺構

遺物

  • ナイフ型石器
  • 剥片石器
  • 刃部磨製石斧

指定

  • なし

展示

アクセス

  • 名 称:稚児野遺跡
  • 所在地:京都府福知山市夜久野町井田児野
  • 交 通:JR「下夜久野駅」より徒歩約20分

参考文献

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