石人山古墳 ― 2025年08月20日 00:39
石人山古墳(せきじんやまこふん)は、福岡県八女郡広川町から筑後市にかけて所在する大型の前方後円墳である。
概要
八女古墳群中の1基である。採集された埴輪などから5世紀中ごろの築造と見られる。「磐井の乱」を起こした筑紫君磐井の祖父にあたる人物が葬られたと推定されている。横穴式石室に安置された家形石棺外面には重圏文と直弧文などが浮き彫りされており、最古期の装飾古墳と見られている。墳丘に石室入口を背にした武装石人が立つ。現在顔は潰れているが、江戸時代の模写図には目・鼻・口が描かれている。手足や腰、肩などに痛みがある人が、石人の同じ所を打つとそれが治ると信じられたため、打ったりなでたりされてきたためである。阿蘇溶結凝灰岩で作られており、高さ約1.8メートル。三角板短甲や草摺を身につけており、左脇に石刀を帯びるための窪みがある。 当初は朱彩鮮かな厳然とした武装石人であったと考えられている。後円部の横穴式石室には家形石棺がある。妻側に縄掛突起がある。
調査
規模
- 形状 前方後円墳
- 築成 前方部:2段、後円部:3段
- 墳長 120m
- 後円部径 径75m 高12m
- 前方部 幅61m 長50m 高7m
- 外表施設
- 円筒埴輪 円筒Ⅳ式
- 葺石 あり
遺構
- 室・槨 横穴式石室(単室)
- 棺 横口式妻入家形石棺
遺物
築造
- 5世紀前半
指定
- 1938年8月8日 国指定史跡
- 1978年3月24日 追加指定「八女古墳群」
- 昭和51年6月5日 重要文化財
展示
- 広川町古墳公園資料館
アクセス
- 名称:石人山古墳
- 所在地: 福岡県八女郡広川町大字一條字人形原1435番
- 交 通:
参考文献
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