上野三碑 ― 2025年06月28日 16:14
上野三碑(こうずけさんぴ)は群馬県高崎市にある山ノ上碑・多胡碑・金井沢碑の3つの石碑を総称していう。
概要
飛鳥時代末期から奈良時代初期(7世紀後半から8世紀前半)にかけて、群馬県高崎市南部に建立された山上碑・多胡碑・金井沢碑の3つの碑の総称である。日本国内に現存する古代の石碑は18例のみであり、その中の3例が互いに近接して群馬県に残っていることは珍しい。上野三碑は文化財保護法により、国の特別史跡に指定されている。群馬県の多胡碑、栃木県の那須国造碑、宮城県の多賀城碑は日本三古碑とされている。また山上碑は飛鳥時代の681年に建てられたものであり、完全な形で残っている石碑としては日本最古である。
ユネスコ
10月24日からフランス・パリにおいて「世界の記憶」の登録の可否を審議する国際諮問委員会が開催され、上野三碑の登録が決定された。群馬県では、上野三碑世界記憶遺産登録推進協議会及び高崎市とともに、登録祝賀セレモニーを2017年(平成29年)11月1日(水曜日)に群馬県庁にて開催した。
経過
- 2014年(平成26年)11月1日 上野三碑世界記憶遺産登録推進協議会発足
- 2015年(平成27年)9月24日 ユネスコ国内委員会から、岐阜県・八百津町が申請していた「杉原リスト」とともに国内候補に選定される。
- 2016年(平成28年)5月19日 文部科学省を通じてユネスコへ登録申請書を提出
- 2017年(平成29年)10月31日、ユネスコ世界の記憶に登録される。
参考文献
- 鬼頭清明(1991)「上野三碑をめぐって」『古代日本金石文の謎』学生社
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