金銅幡 ― 2023年06月11日 19:14
金銅幡(こんどうのばん, Ban-type Banners)は、菩薩の威徳を示すための仏具で、法会の際に掲げられる金銅製の旗である。
概要
花唐草や亀甲などで透かし彫りした金銅板4枚を蝶番で縦に四枚連ねた幡である。切り透かして文様を表す。間に鈴や葉形の垂飾を付ける。 幡身は四つの坪に分けられる。各坪は1枚の銅板で鍍金を施す。第1坪は唐草文、第2坪は亀甲文に鈴をつける。第3坪は直線文に花卉、第4坪は球繋ぎの飾りと含綬鳥(授帯を咥える鳥)の構成である。
管理
- 名称:金銅幡 第1号
- 倉番:南倉 156
- 用途:仏具
- 技法:金工
- 寸法:長170 身幅15.5
- 材質・技法 :銅製鍍金 鍛造
出展歴
- 名称:金銅幡 第1号
- 1940年 - 帝室博物館、皇紀2600年記念正倉院御物特別展
- 1946年 - 第1回
- 1954年 - 第8回
- 1978年 - 第31回
- 1991年 - 第43回
- 1995年 - 第47回
- 2022年 - 第74回
参考品
参考文献
- 奈良国立博物館(2022)『正倉院展 第74回』仏教美術協会
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