器台 ― 2024年05月06日 09:18
器台(きだい)は土器などを載せる台である。
概要
器台形土器ともいう。壺、甕、皿などの容器を上に載せるための台である。 弥生時代後期のから発達し、古墳時代にも見られる。 壺に比べると出土数はかなり少ない。
形状
上部は広がり、鼓の様な形をなし、中部はくびれて細くなり、底部は裾開きとなり安定する。 土師器では小型のものも見られる。
形の変化
形状は鼓形器台、筒形器台、大型器台、特殊器台などに変化した。特殊器台は埴輪の原型とされる。特殊な大型の形状をした櫛目文、並列三角文が施される特殊器台がある。
出土例
- 大型器台 - 土壇原北遺跡、愛媛県松山市、弥生時代/2世紀
- 須恵器 器台 - 具同中山遺跡群、高知県四万十市具同、古墳時代
- 筒形器台 - 大園遺跡、大阪府高石市、和泉市、泉大津市、五世紀前半
- 器台 - 南摺ヶ浜遺跡、鹿児島県指宿市十二町、古墳時代
- 須恵器器台 - 具同中山遺跡群、高知県四万十市具同、古墳時代
関連資料
- 特殊器台
参考文献
- 熊野正也(1980)「特殊な器台形土器について」『史館』(12)、史館同人
- 栃木英道(1983)「器台形土器の形態について」『北陸の考古学』
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