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帯金具2023年09月30日 19:12

帯金具(おびかなぐ)は革または布製の腰帯につけられた金、銀、金銅製の飾り金具である。

概要

中国では戦国時代に帯留金具としての帯鉤が普及した。魏晋南北朝時代には北方騎馬民族の胡服の流入とともに帯を金具で飾る風習が定着した。 日本の帯は布や皮革を用い、帯の表面に飾り金具をつける。飾り金具には銙板、銙帯金具がある。端には銙具、尾錠をつけ、もう一方には帯先金具、鉈尾をつける。出土時は帯の本体は腐朽しており、帯金具だけが残る。帯 朝鮮半島の新羅では、唐草文の帯金具が主流だが、中国の帯金具からの影響を受けた竜文透彫り帯金具も、新羅で製作された。銙板には方形、長方形、宝授型がある、垂飾や鈴が付くものが多い。

素材

金具は金銅製が多く、中には銀製もある。古墳時代の日本列島では、4世紀中葉と末に加耶地域との交流を通じて中国の晋式帯金具が、5世紀中葉から後半には新羅の竜文帯金具がもたらされている。ただ、日本での帯金具の本格的な普及は、律令期の役人の服制に対応した銙帯(かたい)(金属製または石製)が採用されて以降に日本での帯金具の本格的な普及される。

装飾

透彫り文様は、龍文、虎文、鳳凰文、唐草文などがある。精巧なものが多い。帯の板の幅は3cm前後で、帯に10個近く、間隔をあけて装着されていたと考えられる。

出土例

  • 龍文透彫帯金具 - 稲荷山古墳第1主体(礫槨)出土、埼玉県行田市、埼玉県立さきたま史跡の博物館
  • 青銅製の帯金具 - 穴太遺跡、滋賀県大津市下阪本、9世紀後半~10世紀

参考文献

2023年09月30日 21:03

(こつぼ、るつぼ、かん)は小型の丸底壺である。

概要

坩は外反する口辺部が大きく、小さめの椀状のものがつく。小型器台とセットになると考えられる。 坩形石製品はその形を滑石や緑色凝灰岩でまねて作ったものである。 器台と一体で作られたものもあり、特別な儀式などで使われたと考えられる。 東大寺山古墳では全国で飛びぬけて多い13点の坩形石製品が出土する。 塩田遺跡から出土した坩は土師器で、胴部は球形に近く、底部周辺と胴部中位に箆磨きが施されている。口径6.7センチ、器高9.0センチ。

用途

用途は不明であるが、竪穴式住居や古墳から出土するため、実用的なものあるいは祭祀用途が考えられる。

素材

土師器 須恵器

出土例

  • 石製台付坩 - 東大寺山古墳出土、奈良県天理市、古墳時代・4世紀
  • 脚台付長頸坩 - 最明寺山古墳群向山10号墳、愛知県西尾市上羽角町・貝吹町、古墳時代後期
  • 蓋付坩 - 須恵器、京都国立博物館
  • 坩 - 香川県丸亀市綾歌町岡田出土、古墳時代_5c

参考文献