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参議2023年11月23日 10:21

参議(さんぎ)は奈良時代に設置された令外官である。

概要

朝廷組織の最高意思決定機関である太政官の大臣、納言に次ぐ重職とされ、この参議までが公卿とされる。 朝政の議政官のひとつである。

竹内説

竹内理三(1951)は 「『参議』制の成立」 で、702年(大宝二年)五月丁亥の「従三位大伴宿禰安麻呂・従四位下栗田朝臣真人・従四位上高向朝臣麻呂・従四位下下毛野朝臣古麻令参議朝政」と『続日本紀』に書かれたことが参議のはじめであり、『政事要略』に「本朝参議之起、白此始震」と書かれていることを指摘する。その理由として、大納言の「任重事密、充員難漏」とあり、大納言の任務は重大であり人を得難いため、定員を満たすことが難しいということがあった。705年(慶雲二年)に設置した中納言の職掌は、「敷奏宣旨、待問参議」であって、大納言主参議を兼ねたものであった。

竹内理三(1951)は政治上の必要というより、参議は特定の人物のために設けられた便宜的なものであつて、新官制に收容できなかった旧氏族の有力者を新政治機構に参加さるための便法として設けられたとする。天平三年八月に至ると、從三位藤原宇合以下六人が參議に任ぜられて、その食封八十戸が定められて、參議がはじめて「正官」となり、これ以来人物によることなく、參議が「正官」として任命されるに至つたとする。

749年(天平勝宝元年)七月、孝謙天皇即位時の太政官の構成は次の通りであった。

  • 左大臣 正一位 橘宿禰諸兄
  • 右大臣 正二位 藤原朝臣豊成 大納言 従二位 巨勢朝臣奈尽麻呂
  • 大納言 正二位 藤原朝臣仲麻呂
  • 中納言 従三位 石上朝臣乙麻呂
  • 中納言 従三位 紀朝臣麻呂 
  • 中納言 従四位下 多治比真人広足
  • 参議 正四位上 大伴宿繍兄麻呂 
  • 参議 従四位上 橘宿禰奈良麻呂
  • 参議 従四位上 石川朝臣年足
  • 参議 従四位下 藤原朝臣八東
  • 参議 従四位下 藤原朝臣清河 

参考文献

  1. 乕尾達哉(1997)『古代参議制の研究』京都大学博士論文
  2. 竹内理三(1951)『「参議」制の成立』史淵 49,pp.25-48

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