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彫器2025年03月07日 00:26

彫器(ちょうき)は狩りに使う槍などを作るための石器製の工具をいう。 「彫刻刀形石器」「彫刻刀」ともいう。

概要

旧石器時代後期から中石器時代に使われた石器である。石器の縁辺または末端に樋状剥離(ひじょうはくり)が見られるものをいう。カミソリの刃のような石刃で、木や骨を削る道具である。彫器に使われる石材は頁岩である。彫器の認定は研究者により分かれる場合がある。 当時の「(石)槍」は骨や角で作られた槍先の側面に溝を彫り、石器を埋め込む植刃槍である。彫器は槍の先端をとがらせたり、柄の部分を加工するために使用する。

再生利用

刃先が使用により鈍くなると、刃先を更新し繰り返し使用した。なまった刃の部分を薄くはぐと、新たにエッジの鋭い刃として再生できる。

分類

彫器には神山型彫器や荒屋型彫器がある。

  1. 彫刀面と彫刀面打面の形状の違いによる分類
  2. 形態による大別分類
  3. 素材石刃および加工部位による細分

出土例

  • 彫器 荒屋遺跡、新潟県長岡市、旧石器時代(後期)・前16000年、東京国立博物館
  • 彫器 神山遺跡、新潟県津南町 、旧石器時代(後期)・前24000年、東京国立博物館

参考文献

  1. 八ケ岳旧石器研究グループ(2003)「シンポジウム日本の細石刃文化」

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