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南堀貝塚2026年06月25日 00:05

南堀貝塚(なんぼりかいづか)は神奈川県横浜市都筑区に所在する縄文時代前期の貝塚遺跡である。鶴見川流域を代表する縄文集落の一つとして知られ、1955年(昭和30年)の発掘調査では竪穴住居跡や貝塚が確認された。考古学者・和島誠一による縄文集落研究の代表的な調査例としても著名である。

概要

縄文時代の横浜市では、縄文海進により海が内陸に入り込み、鶴見川流域は湾口が広くて水深が浅いため干潟が発達し、貝類を採取しやすい環境にあった。鶴見川や早渕川の流域奥深くまで海水が入り込み、人々は貝を採り、貝殻を斜面などに捨てていた。発掘調査では、縄文時代前期の黒浜式期から諸磯a式期にかけての集落跡が検出された。鶴見川水系を代表する貝塚である。

和島誠一の縄文社会論

考古学者・和島誠一は、南堀貝塚の発掘成果をもとに縄文時代の集落構造を研究した。台地上に住居址が広場を囲む配置で並び、縄文時代前期中頃、土器型式では黒浜式から諸磯a式を中心とする。和島誠一(1958)は住居群の配置や出入口の方向、中央広場、共同の廃棄場所などに着目し、縄文集落の復元を試みた。この研究は戦後日本の縄文社会論に大きな影響を与えた。

調査

縄文時代の集落の在り方を調査するため1955年(昭和30年)、縄文時代の集落構造を解明する目的で発掘調査が実施された。調査では竪穴住居跡、落とし穴、炉穴、貯蔵穴、土壙、斜面貝層などの遺構が確認され、縄文土器、石器、動物骨、貝殻などが出土した。

遺構

  • 落とし穴
  • 炉穴
  • 竪穴建物
  • 土坑
  • 落し穴 炉穴
  • 竪穴住居址
  • 土壙
  • 斜面貝層

遺物

  • 縄文土器
  • 石器
  • 動物遺存体

指定

アクセス等

  • 名称:南堀貝塚
  • 所在地:神奈川県横浜市都筑区南山田3丁目40付近
  • 交通:横浜市営地下鉄「北山田駅」から徒歩14分/1.0km

参考文献

  1. 横浜市埋蔵文化財センター(1990)『全遺跡調査概要』港北ニュータウン埋蔵文化財調査報告 10
  2. 横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター(2008)『港北ニュータウン地域内埋蔵文化財調査報告40:南堀貝塚』横浜市教育委員会
  3. 和島誠一(1958)「南堀貝塚と原始集落」『横浜市史』資料編21
  4. 丹羽佑一(1978)「縄文時代中期における集落の空間構成と集団の諸関係」史林 61 (2),PP. 274-312