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皇親2023年07月21日 23:24

皇親

皇親 (こうしん)は、古代の大王(天皇)の親族をいう。現代では皇族という。

概要
古代の皇族と現在の皇親とは範囲が異なる。 〈天皇〉の称号が成立した段階では、天皇の子を皇子・皇女、孫以下を王・女王と称したようである。大宝令では,天皇の兄弟姉妹および皇子・皇女を親王・内親王とし、皇孫すなわち2世以下5世までを王・女王と称し,親王以下4世王までを皇親と定めた。 養老令では四世王(天皇の玄孫)までを皇親とし、天皇の兄弟・皇子を親王とし、それ以外を諸王と称する。五世王は王と称することができるが皇親に含まない。 現代の皇族は日本の天皇の親族のうち、既婚の女子を除く男系の嫡出の血族およびその配偶者を総称していう。

皇親の範囲の比較                                                       
No 皇親 古代 現代
1 親王
2 内親王(未婚)
3 王(4世以内)
4 女王(未婚)
5 太皇太后
6 太皇太后 ×
7 皇后 ×
8 親王妃 ×
9 王妃 ×
10 内親王(既婚) ×
11 女王(既婚) ×
11 王(5世以後) ×

その後の改正

706年(慶雲3年)の格で、「五世孫」は皇親の範囲に含まれた。798年(延暦17年)、継嗣令の通りに戻されて、「五世王」は皇親から除かれた。

参考文献
1. 近藤義郎(1995)『前方後円墳と弥生墳丘墓』青木書店

冠位十二階2023年07月21日 23:45

冠位十二階(かんいじゅうにかい)は飛鳥時代に官僚の位を12段階に分け、位に応じて冠)の色を変える制度である。

概要

603年(推古11年)に「聖徳太子」が定めた冠位制度とされる。それまでの「氏姓」制度による門閥・世襲制を打破し、身分に関係なく優れた人材が政治に携われるようにした。 氏姓は世襲制であるため、特定の一族が役職を独占し、さらに豪族同士の権力争いが激化した。「百済」と「高句麗」の制度を参考にしたと言われる。 位階は上から順に「徳・仁・礼・信・義・智」とされ、それぞれ大と小に分かれて12の階級が設けられた。 冠の色は紫・青・赤・黄・白・黒と決められており、外見で朝廷内における序列が分かるようにしている。