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割竹形木棺2023年09月13日 23:45

割竹形木棺(わりたけがたもっかん)は丸太を縦にふたつに割り、中をくり抜いて棺としたもの。丸太の一方は棺身になり、一方は棺蓋となる。

概要

棺の長さは5mから8m、太さは1m前後である、竪穴式石室に納められることが多い。割竹とは竹を縦に半截した形に似るためである。割竹形木棺は、古墳時代の大和政権で大王や有力豪族を葬る際に使われている。多くの場合に、筒状の木棺の前後両端に板材を当てて 密閉する。 出土する木簡はほとんどが腐っており、原型をとどめるものは少ない。 古墳時代前期と中期に盛行した。市三宅東遺跡出土の木棺は最古級で残存状況がよく、市教委は「王に近い首長級が用いる大きさ」としている。原型をとどめるものとしては、それまで大阪府八尾市の久宝寺遺跡(古墳時代初頭、3世紀末)の 出土品(長さ約3・2メートル)が最古級であった。

素材

近畿地方以西ではコウヤマキが多い。、近江以東では、スギ、ケヤキ、ヒノキなどもある。

出土例

  • 割竹形木棺 - 那珂八幡古墳、福岡市博多区、3世紀中葉
  • 割竹形木棺 - 黒塚古墳、奈良県天理市、古墳時代前半
  • 割竹形木棺 – 市三宅東遺跡、滋賀県野洲市、弥生時代

参考文献

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