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2024年02月18日 23:14

(へき)は中国古代の玉器のひとつで、中央に円形の孔を開けた薄い円盤である。

概要

起源は中国新石器時代の環状石斧である。浙江省の前3300年~前2300年頃の良渚文化では玉製の璧を副葬する。周代には周代に至り、璧は礼法による天を祀る玉器とされた。また身分を示す威儀具、神への捧げ物、葬送具として璧は使われた。西周時代には表面に文様を刻んだものが登場した。戦国時代にはガラス製の璧が現れる。 日本では漢代のガラス璧が北部九州の弥生Ⅲ期から出土する。三雲遺跡、須玖岡本遺跡からガラス壁が出土している。弥生時代中期後半の三雲南小路遺跡1号甕棺副葬品からガラス璧を転用した垂飾1点が出土している。 福岡県峯遺跡10号甕棺墓からはガラス璧片円板を2枚出土する。入手経路は漢の皇帝から下賜されたか、楽浪郡を通じて入手したかであろう。

参考文献

  1. 柳田康雄(1985)「三雲遺跡・南小路編」福岡県文化財調査報告書69

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