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連弧文2024年03月16日 00:16

連弧文(れんこもん)は半円形の弧線を複数連結した文様である。

概要

連弧文が入る土器を連弧文土器という。連弧文土器は縄文時代中期後葉の半ばに、関東地方南西部を中心として分布した土器群である。

事例

  • 連弧文異体字銘帯鏡 - 弥生時代 前2~後1世紀
  • 二塚山15号甕棺墓連弧文清白鏡

参考文献

連弧文土器2024年03月16日 00:18

連弧文土器(れんこもんどき)は文様に連弧文を表した土器である。

概要

縄文時代中期から後期に見られる土器である。沈線で描かれる横向きの連続弧線を主体に表すものをいう。曽利式土器と平行して西南関東地方に多く見られる。関東西南部は、関東平野の加曽利E式土器、中部高地の曽利式土器の、中期後葉を通して存続する二つの土器型式の分布が重なる地域である。

事例

  • 縄文土器(連弧文土器) - 縄文時代中期、練馬区中新井弁天遺跡出土。
    • 山﨑記念 中野区立歴史民俗資料館 所蔵
    • 加曾利E式。上半部が中央部にヘラで描いた弧線を連ねた深鉢である。
    • 縄文土器の編年を確立した故山内清男博士により連弧文土器の指標とされる。

参考文献

  1. 秋山道生(1979)「いわゆる連弧文土器に関して」『恋ヶ窪遺跡調査報告』1,2
  2. 桐生直彦(1981)「連弧文土器」『縄文文化の研究』4
  3. 大網 信良(2012)「曽利式圏における連弧文土器の型式変化とその背景」早稲田大学大学院文学研究科紀要,第4分冊 pp.175-195