新山古墳 ― 2025年04月30日 00:26
新山古墳(しんやまこふん)は奈良県北葛城郡広陵町にある古墳時代の前方後円墳である。
概要
馬見洪積丘陵の西辺に南面して気付かれる。全長127m、後方部幅64m、前方部幅65mである。中国鏡と倭製鏡を合わせると34面になり、古墳の副葬品としては有数である。 宮内庁は武烈天皇の大塚陵墓参考地として管理する。出土品の多くは宮内庁が保存する。
調査
1885年(明治8年)。地元民が後円部の竪穴式石室を発掘し、多数の遺物を取り出した。鏡、勾玉、管玉、石釧、車輪石、鍬形石、筒型石製品、枕型石製品、石製刀子把、滑石製斧、刀剣、金銅製帯金具などが残される。三角縁神獣鏡が9面(中国製7面、和製2面)が含まれる。3面は直弧文鏡(倭製)である。西晋時代の金銅製帯金具も出土する。直弧文鏡は新山古墳のものがベストと言われる。
規模
- 形状 前方後方墳
- 墳長 137m
- 後円部 径1辺67m 高10m
- 前方部 幅65m 長70m 高8m
- 外表施設 円筒埴輪 円筒Ⅰ式
主体部
- 室・槨 竪穴式石槨
- 棺 箱形石棺
遺構
遺物
【鏡】
- 画文帯神獣鏡2 <中国鏡>
- 三角縁神獣鏡7 <中国鏡>
- 内行花文鏡14 <倭製鏡>
- 方格規矩鏡4・<倭製鏡>
- 三角縁神獣鏡2(3?)・<倭製鏡>
- だ竜鏡1 <倭製鏡>
- 画文帯神獣鏡1 <倭製鏡>
- 直弧文鏡3 <倭製鏡>
【装身具】
- 帯金具・
- 帯先金具・
- 留金具・
- 車輪石・
- 石釧・
- 鍬形石
【玉類】
- 碧玉管玉
【石製模造品】
- 勾玉127・
- 斧1、
- 碧玉製の刀子柄形・
- 鏃形・
- 椅子形・
- 筒形、
- 円形有孔石製品
【武器】
- 鉄剣16
- 鉄刀多数
指定
被葬者
- 不明 (出土品から大陸と関係が深い人物と想定)
築造時期
- 4世紀末
展示
アクセス等
- 名称:新山古墳
- 所在地:奈良県北葛城郡広陵町大塚字新山
- 交通: 近鉄大和高田駅から バス 10分
参考文献
コメント
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