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元岡古墳群2023年08月23日 22:00

元岡古墳群(もとおかこふんぐん)は福岡県福岡市にある4世紀末から7世紀にかけての古墳群である。

概要

古墳群は前方後円墳7基のほかA群からO群までの古墳群から構成される。その中でG群と名付けられた古墳群は丘陵の南端にあり、当時は南に入江を望む場所に6基の小型の古墳が作られている。周囲の標高は21mから23mである。

発掘調査

墳丘がほとんど残っておらず、調査開始時には古墳の存在は想定されていなかった。地表に露出していた石材を調べるためトレンチ調査を行ったところ、石材が石室の天井石や壁石であることが判明して古墳が発見された。 6号墳は谷の奥に作られた古墳で、墳丘の直径が18mの横穴式石室墳である。墳丘は果樹園の造成により完全になくなっていたが、発掘の結果、墳丘の周りを囲む溝と南側に入口を開けた石室が見つかった。 玄室床面付近から大刀(たち)1振が見つかった。玄室内から大型青銅鈴、鉄製の武器・工具・馬具、土器、玉類・耳環等の装身具が出土した。須恵器は胴部が丸みを帯び、底部は丸底と推測された。

遺構

石室は両袖単室の横穴式石室で、北壁幅1.68 m、南壁幅2.39 m、東壁幅2.50 m、西壁幅2.41 mの台形状である。

遺物

  • 大型青銅鈴
  • 工具
  • 馬具
  • 土器
  • ガラス玉
  • 耳環 – 金銅
  • 切子玉 – 水晶玉
  • 算盤玉 – 瑪瑙製
  • 管玉
  • 庚寅銘大刀

時期

石室内から出土した須恵器から、築造は7世紀初頭であり、7世紀第1四半期後半から第2四半期前半まで追葬が行われたと推測されている。

指定

アクセス等

  • 名称:元岡古墳群
  • 所在地:
  • 交通:

参考文献

  1. 福岡市教育委員会(2013)『元岡・桑原遺跡群22号』

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