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野辺地町歴史民俗資料館2023年08月13日 08:55

野辺地町歴史民俗資料館(のへじまちれきしみんぞくしりょうかん)は青森県上北郡野辺地町にある歴史系博物館である。

概要

1981年(昭和56年)創立。野辺地町の歴史と生活文化の移り変わりを示す資料を収集・展示・活用する施設である。縄文時代中期に作られた国指定重要文化財の自立できる土偶(愛称:縄文 くらら)、日本最古の螺鈿細工が施された形跡のある「赤漆塗木鉢(国指定重要文化財)」などの考古資料や、日本遺産構成文化財をはじめとした、北前船の寄港地として栄えた頃の品々や藩政時代の資料などを展示する。

展示

旧石器時代から江戸時代初期にいたる考古資料を展示する。

アクセス等

  • 名称:野辺地町歴史民俗資料館
  • 所在地:〒039-3131  青森県上北郡野辺地町字野辺地1-3
  • 休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日も)、祝日、年末年始
  • 開館時間:9:00~16:00
  • 入館料:一般 210円
  • 交通:JR東北本線野辺地駅より下北バスまたは十和田観光バスで「野辺地中央」下車徒歩5分

参考文献

弘前市立博物館2023年08月13日 09:06

弘前市立博物館(ひろさきしりつはくぶつかん)は青森県弘前市にある公立の歴史系博物館である。

概要

昭和52年(1977)に前川國男の設計で開館した。弘前城跡の三の丸の一角に立地し「知と美の調和」を掲げた施設である。

展示

12のテーマによる展示内容で構成する。

  • ①【幾何学文様と十腰内文化】 弘前市十腰内遺跡出土の土器や石器、国指定重要文化財の猪形土製品などを展示
  • ②【まつりと祈りの場~ストーンサークル~】 弘前市大森勝山遺跡(国指定史跡)出土の土器や石器、円盤状石製品などを展示
  • ③【稲作の伝播と北限の水田跡】 弥生時代前期の日本最北の水田跡が発見された弘前市砂沢遺跡出土の土器や石器(国指定重要文化財)、遠賀川系土器、奇跡の土偶などを展示
  • ④【古代集落の形成と蝦夷】 弘前市笹森館遺跡出土の「馬の線刻画」土器や石帯などを展示。
  • ⑤【日本海交易と中世城館】
  • ⑥【津軽氏発展と城の移り変わり~大浦城、堀越城から弘前城へ】
  • ⑦【藩政の成り立ちと城下町弘前の発展】
  • ⑧【藩政のゆらぎと文化の興隆】
  • ⑨【維新の激動と近代都市弘前の形成】
  • ⑩【軍都から学都弘前へ】
  • ⑪【りんご産業の成立と市域の発展】
  • ⑫【民俗行事と人々の暮らし】

アクセス等

  • 名称:弘前市立博物館
  • 所在地:青森県弘前市大字下白銀町1-6 弘前公園内
  • 休館日:第3月曜日(祝・休日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間中は臨時休館
  • 開館時間:午前9時30分~午後4時30分
  • 入館料:一般300円、高校・大学生150円
  • 交通:東北新幹線新青森駅より電車で約40分、奥羽本線JR弘前駅下車、土手町循環100円バス 市役所前下車、徒歩約5分

参考文献

十腰内遺跡2023年08月13日 10:06

十腰内遺跡(とこしないいせき)は青森県弘前市にある縄文時代後期の遺跡である。

概要

鶴泊駅から10kmの山中の平坦地にある。津軽中部広域農道(やなまみロード)のJAつがる弘前 十腰内支店に近い場所である。

発掘調査

明治20年代から調査が行われ、縄文時代の土器、土偶が出土している。十腰内(1)遺跡と十腰内(2)遺跡とがある。 1960年(昭和35年)、に詳しい学術調査が岩木山麓の大規模農地開発に伴い発掘調査が行われた、十腰内遺跡)で、国の重要文化財に指定された猪形土製品をはじめとした、今から約4000年前の縄文時代後期の土器や石器、土製品などが多数発見された。 平成9年度の調査で縄文時代晩期の大型住居あ発見された。 出土した土器を基に、北東北の縄文時代後期の土器編年が組まれており、縄文時代後期を代表する遺跡の一つである。北東北の縄文時代後期の文化は「十腰内文化」と呼ばれる。

十腰内式土器

十腰内遺跡から発見された「十腰内式土器」は深鉢を主体として、壺・鉢・皿からなる標識遺跡である。線文による入組文を主体として磨消縄文や平行沈線文、曲線文を伴った文様が施されている。十腰内式土器は東北北部に広い分布をみせ、沈線で描かれた入組)・山形・同心円などの文様を主体とするⅠ群(式)土器、器面に疣(いぼ)状の小突起のある十腰内Ⅴ群(式)など特徴的な文様をもつ土器が多い。器面に磨きをかけ光滑を有するもの、施された縄文の上を軽く擦って縄目文様を潰した磨消縄文がみられる。また器形では壺の形状を示すものも多く、後半期には土瓶形の注口も出現するなど、器形が多彩である。

猪形土製品

平成23年6月27日、国の重要文化財に指定された。弘前市立博物館に収蔵する。 昭和35年の緊急発掘調査により、縄文時代後期の遺跡である市内の十腰内(2)遺跡から出土した。全長18.0cm 高さ9.7cm 厚さ4.8㎝。他の土製品は造形的にデフォルメされ、かつ小型なものが多いが、本土製品はきわめて大型で、かつ、猪の姿形を写実的に造形している。胴部には沈線による幾何学文が描かれ、その内部に縄文が描かれる。

放射線炭素測定(AMS)

  • 第6号住居跡出土炭化材 3040±40とされた。
  • 第7号住居跡床面出土炭化材 3260±40とされた。 較正年代ではBC1520年(第7号住居跡床面出土炭化材)からBC1300年(第6号住居跡出土炭化材)となる。

遺構

  • 竪穴住居 縄文時代 第4号は径3mの円形。第7号も円形である。
  • 土坑
  • 集石遺構

遺物(十腰内(1)遺跡)

  • 石鏃
  • 尖頭器
  • 石錐
  • 円形掻器
  • 石篦
  • 石匙
  • 石棒
  • 石剣
  • 石刀
  • 耳飾り
  • 不定形石器
  • 磨製石斧
  • 敲磨器
  • 凹器
  • 石皿
  • 石錘
  • 頁岩
  • 石核(黒曜石製)
  • 剥片
  • 土製品(土偶+ミニチュア土器+耳飾+円盤形土製品(有孔+無孔)+粘土塊)
  • 石製品(石棒+石剣+石刀+岩版+円形石製品+玉類(未成品を含む)+円盤状石製品)
  • 礫群
  • 玉類

指定

アクセス等

  • 名称:十腰内遺跡
  • 所在地:青森県弘前市十腰内字猿沢84
  • 交通:

参考文献

  1. 青森県教育委員会(2001)『十腰内(1)遺跡Ⅱ』
  2. 鈴木克彦(1997)「東北地方北部における十腰内式土器様式の編年学的研究・3」『北奥古代文化26』