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腰佩2024年03月22日 11:53

腰佩(ようはい)は腰につける金属製の装身具である。

概要

日本の縄文時代には鹿角製の垂飾があるが、古墳時代中期以降は中国朝鮮の影響を受けて、腰帯から紐条を垂下させ、下端に垂飾品を佩装する。垂飾品には魚形のものや砥石のものがある。魚形のものは魚佩と呼ばれる。砥石は佩砥(はいと)と呼ばれる。朝鮮半島の古墳から出土した提砥の多くは佩砥であり、威信財のひとつと考えられる。日本の提砥は朝鮮半島から直接持ち込まれたもの、日本製の佩砥としての機能を持ったもの、実用品としての提砥の3つのタイプに分類される。 懸垂用の紐条は消失している物が多く、全体の形状は明らかではない。 新羅古墳では全体の形が明らかなものがある。被葬者により数量は異なるが、大小の二類を備え、垂下物では短冊形をする物がある。

出土例

  • 金製腰佩 - 金冠塚古墳、大韓民国慶州市新羅時代5世紀末頃
  • 金銅製魚佩 - 後田遺跡、千葉県旭市、古墳時代後期
  • 銀製腰佩 - 出土地不明、三国時代・5~6世紀、東京国立博物館

参考文献

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