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廻間遺跡2024年12月24日 01:05

廻間遺跡(はさまいせき)は愛知県清須市にある古墳時代初頭を中心とする遺跡である。

概要

昭和55年(1980年)3月に愛知県教育委員会が実施した環状2号線建設予定地内の水道 管埋設工事に伴う発掘調査により発見された遺跡である。 1985年(昭和60年)から1986年(昭和61年)にかけて発掘調査され、古墳時代初頭を中心とした竪穴住居群と墳丘墓群によって構成されることが判明した。器種は量的比率の高いものから甕・高杯・壷・鉢・器台・その他の6種類となった。竪穴住居跡75棟、墳丘墓6基などが検出されている。 2世紀末~3世紀初頭の濃尾平野の廻間遺跡で前方後方型墳が出現した。 墳丘墓のうち1基は3世紀初頭に築かれた約25mの前方後方型である。 廻間式土器の標識遺跡として知られる。 最も古い「Ⅰ式」土器は3世紀初頭から半ばに位置付けられる。出土土器の編年から、廻間遺跡SZ01の築造年代は3世紀の初頭、200年~220年頃と考えられている。 赤塚次郎は狗奴国の遺跡として提唱する。 S字甕(字状口縁台付甕)が出土したことで知られる。濃尾平野低地部で、廻間様式とともに誕生した台付甕である。口縁部は3回の「S」字状に屈曲し、土器の厚さを薄くし、器面に刷毛目を入れて熱効率を高め、従来の甕と比べると短時間の煮沸ができる。

遺構

  • 竪穴住居
  • 掘立柱建物
  • 土坑
  • 井戸
  • 墳墓
  • 畝状遺構

遺物

  • 高坏
  • 器台
  • 砥石

展示施設

指定

考察

アクセス等

  • 名称: 廻間遺跡
  • 所在地: 愛知県清須市廻間3丁目
  • 交通:

参考文献

  1. 愛知県埋蔵文化財センター(1990)「廻間遺跡」