野中古墳 (藤井寺市) ― 2025年11月19日 00:14
野中古墳 (藤井寺市)(のなかこふん)は千葉県富津市にある古墳時代の前方後円墳である。
概要
墓山古墳の後円部北側に位置する。墳丘は二段築成で、墳丘の周囲に周壕が巡るが、埋没保存された。葺石、円筒埴輪列の他、きぬがさ、衝角付冑、靫、囲形等の形象埴輪がある。 濠の調査で4万点以上の臼玉や勾玉等の装身具、剣等を象った石製模造品が出土した。大量に出土した石製品は、古墳での多様な祭祀が推測される。墳頂部では陶質土器や鎌・斧・刀子をかたどった石製模造品が出土した。墳頂部地下に組合式木棺と木櫃で構成される内部主体が5列で並列する。埋納墳丘の南斜面の裾に沿い、円筒列は直線に並ぶ。朝鮮半島南部の伽耶土器も出土した。武器武具の多さから、野中古墳に葬られた人物は、生前、墓山古墳の被葬者に仕え、軍事的な役割があったと推測された。 古市古墳群中で内容が明らかな古墳であること、36kgの鉄鋌など豊富な鉄製品、武器武具の副葬など中期古墳の研究では不可欠な古墳となっている。 平成7年に史跡墓山古墳の陪塚として国史跡に指定された。
規模
- 形状 方墳
- 築成 2段
- 規模 1辺28m、高4m
調査
1964年、大阪大学によって発掘調査が行われた。1990年の藤井寺市教育委員会の調査により、濠の外側斜面から多量の滑石製模造品が出土した。
葺石 葺石あり
埴輪 あり
遺構
遺物
- 碧玉管玉
- 滑石勾玉
- 滑石製紡錘車
- 滑石製斧形模造品
- 滑石製鎌形品
- 滑石製刀子形品
- 土製紡錘車
- 鉄剣
- 鉄刀
- 鉄鉾
- 鉄鏃
- 三角板革綴襟付短甲
- 三角板鋲留短甲
- 横矧板鋲留短甲
- 小札鋲留眉庇付冑
- 革製衝角付冑
- 鉄地金銅張三尾鉄
- 肩甲
- 頸甲
- 鉄製胴一連草摺
- 鉄手鎌
- 鉄鍬
- 鉄鋤
- 鉄鎌片
- 刀子
- 砂岩製杵
- 砂岩製臼
- 鉄斧
- 錐状鉄器片
- 袋穂をもつ刺突具
- 鑿状品など
- 須恵質小形把手付壺
- 須恵質小形蓋
- 金銅金具残欠・
- 鉄 18.5kg以上
築造時期
- 5世紀前半~中葉
展示
- 大阪大学総合学術博物館
考察
指定
- *アクセス等
- 名称 :野中古墳
- 所在地 :大阪府藤井寺市野中
- 交 通 :近鉄南大阪線「古市」駅 北西に徒歩13分
参考文献
- 大阪大学(1976)『河内野中古墳の研究』
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