新収蔵品展2025 ― 2025年11月21日 00:13
新収蔵品展2025(しんしゅうぞうひんてん)は、明治大学博物館の2024年度に新たに収集した資料および関連する館蔵資料に関する2025年の企画展である。
概要
- テーマ:新収蔵品展2025-
- 主催:明治大学博物館
- 会場:明治大学博物館 特別展示室
- 期日:2025年11月14日(金)から12月22日(月)
- 趣旨: 明治大学博物館考古部門で今回に展示された目玉は古墳時代の龍文の透かし彫りが施されている金銅龍文透彫製品(伝群馬県綿貫古墳群出土)である。
金銅龍文透彫製品
龍の文様を透し彫りにした金銅板を鋲により鉄製板に固定しているもので、襟状の形状から首回りに装着する武具の頸甲(あかべよろい)に装着した金銅龍文透彫付頸甲の一部であることが判明した。国内で最初の事例である。金銅龍文透彫としては日本国内で最大である。金具に連続的に透かし彫りされた龍は伝誉田丸山古墳1号鞍(大阪府、国宝)の龍文の表現とよく似ており、同一の工房または工人により製作された可能性がある。どちらも頭、胴、肢、尾などの龍の基本部位が表現されている。裏面となる襟状部、左端部、中央部の3個所に鉄板が残存する。 出土場所は関係者より綿貫観音山古墳の造り出しと伝わるが、綿貫観音山古墳には作り出しがない。綿貫観音山古墳群中で5世紀台の作り出しがある古墳は、不動山古墳と岩鼻二子山古墳であるが、出土古墳の特定は難しい。
所感
今回出展された金銅龍文透彫製品は5世紀のもので、出土古墳が確定すれば、類似品の伝誉田丸山古墳1号鞍は国宝になっているから、こちらも重要文化財になる可能性もある。しかしなぜ遠く離れた誉田丸山古墳と共通する図柄の頸甲が群馬県で出土するのであろうか、謎である。
参考文献
- 明治大学博物館(2025)「新収蔵品展2025」パンフレット
- 高田貫太(2012)「古墳出土龍文透彫製品の分類と編年」国立歴史民俗博物館研究報、巻 178, pp.121-141
- 忽那敬三(2025)「伝上野国綿貫古墳群出土の龍文金銅透彫製品」明治大学博物館年報2024年度所収、pp.77-82
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