猪方小川塚古墳 ― 2025年11月26日 00:07
猪方小川塚古墳(いのかたおがわつかこふんん)は東京都狛江市にある古墳時代の円墳である。
概要
狛江古墳群のひとつである。多摩川沿いの府中崖線から20mの立川台地南縁に位置する。丘の大部分はすでに削平されていた。平成24年に現地保存・公開に向けて市が古墳を含めた土地を買収した。平成31年度にかけて、古墳・石室の保存処理を施した上で保存整備を進め、令和2年4月1日に猪方小川塚古墳公園として開園した。石材に保存処理を施し、石室に覆屋を設け、石室内部をガラス越しに見学できる。周溝から9世紀の猿投窯産の灰釉陶器が出土し、遺存していた墳頂から中世の銅銭が出土した。狛江古墳群では最後の古墳とされる。
調査
平成23年の宅地造成に伴う発掘調査で、横穴式石室を有する古墳であることが判明した。天井と壁面が一部破損していたが、石室は良好な状態で遺存していた。狛江古墳群においてはじめて横穴式石室墳が確認された。泥岩を使った切石切組積の石室である。多摩川中・下流域においても横穴式石室のある古墳は数が限られているため、貴重なものである。 玄室の規模は内幅1.35m、框石から奥壁までの長さ2.7m、前室は1.1m、長さ1.8mで僅かに中ぶくれの長方形である。羨道部分は残っていない。前室から玄室前まで長径20cmから25cmのサイズの円礫が敷かれている。石室内は盗掘されていた。周溝は幅3mである。
規模
- 形状 円墳
- 径 20m (推定)
- 高さ 3m
葺石 なし
埴輪 なし
遺構
- 横穴式石室
- 周溝
遺物
- 金銅製耳環2点、
- 鉄鏃14点、
- 刀子2点、
- 棒状鉄製品 9点、
- 須恵器 長頸瓶 1点、
- 須恵器 大甕片 13点
- 灰釉陶器長頸瓶 1点、
- 銅銭 3点
築造時期
- 7世紀半ば
展示
考察
指定
- 2021年(令和3年)3月19日 東京都指定史跡
アクセス等
- 名称 :猪方小川塚古墳
- 所在地 :東京都狛江市猪方三丁目21番29号
- 交 通 :小田急和泉多摩川から350m。
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