獅子塚古墳 (福井県) ― 2025年12月30日 00:47
獅子塚古墳 (福井県)(ししづかこふん)は福井県にある6世紀の円墳である。
概要
赤坂山を水源に福井県美浜町のほぼ中央部を流れる耳川左岸の河岸段丘上に立地する前方後円墳である。三方郡で唯一の前方後円墳である。本来高かった前方部は明治年間に削り取られれた。九州北部で用いられた古い埋葬形式と同じ形式の横穴式石室が検出された。
調査
明治30年、開墾の際に遺物が出土して発見された。これまでに帝室博物館・若林勝邦、美浜町教育委員会、若狭考古学研究会による2回の発掘調査が行われた。多くの副葬品が出土した。ほとんどの副葬品は東京国立博物館が所蔵する。副葬品には、装飾付き台坏壺、筒型器台、高坏、𤭯、杯、角杯形土器、鉄斧、鉄鏃、銅製三鈴、長刀、鹿角の柄のナイフ、鉄製の鏃などの武器、馬具の一部、鉄製の農工として湾曲した鎌、斧、トングなどがある。
本横穴式石室の特徴
埋葬施設は後円部の中央に造られた横穴式石室(北部九州系)である。床面は現墳頂下3mにあり、石室は南に開口している。 本横穴式石室は全長6mある。特徴は(1)持ち送りが顕著である、(2)玄室内の全面が赤く塗られている、(3)羨道部は発達せず、墳丘内に内包される、(4)石材の大きさは一定で無く、形は不揃いである。石と石の間に小石を充填する。
窯跡
獅子塚古墳の土器を作った窯跡が、近くの山腹で発見された。
規模
- 形状 前方後円墳
- 墳長 推定32.5m
- 後円部径 推定径17m 高3.5m
- 前方部 幅推定15m 長推定15.5m 高現存1.6m
- 円筒埴輪 円筒Ⅴ式
- 葺石 あり
遺構
- 室・槨
- 横穴式石室(北部九州系)
遺物
- 碧玉管玉4
- メノウ勾玉2
- ガラス小玉25
- 水晶勾玉2
- 水晶管玉7
- 鉄剣 1(鹿角装
- 鉄鏃 細身 若干
- 刀子(鹿角装) 若干
- 曲刃鎌残片
- 鉄斧残片
- 金鉗残片
- 轡残片2
- 須恵器
- 筒型器台1
- 装飾付長頸壺2・
- 角杯形土器2・
- 無蓋高坏2
- はそう1
- その他短頸壺杯身
- 杯蓋数個、
- 長頸壺1(MT15)
築造
- 6世紀前葉
指定
- 2020年(令和2年)3月27日 美浜町指定史跡
展示
- 東京国立博物館
考察
アクセス
- 名称:獅子塚古墳
- 所在地: 福井県三方郡美浜町郷市13号横田14番1
- 交通: JR小浜線 美浜駅から徒歩5分
参考文献
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