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黒姫山古墳2023年05月12日 17:07

黒姫山古墳(くろひめやまこふん)は大阪府堺市にある5世紀中葉の前方後円墳である。鉄製甲冑類の出土量として日本最多である。

概要

百舌鳥古墳群古市古墳群の中間にある全長114mの前方後円墳である。平地に立地し、前方部は西向きである。墳丘のまわりに幅15メートル前後の周濠がある。中世には、墳丘に大規模な盛り土がされていた。

調査

昭和22年に調査され墳丘に二重に円筒埴輪列が検出された。

規模

  • 形状 前方後円墳
  • 築成 前方部:2段、後円部:2段
  • 墳長 116m
  • 後円部 径66m 高11m
  • 前方部 幅67m 長63m 高11.6m
  • 造出:あり 北側にのみ付設

遺構

後円部の埋葬施設は盗掘により破壊されていた。 前方部に墳丘主軸に並行して副葬品埋葬用とみられる河原石積竪穴式石室がある。 石室は内法4.03m、東端幅0.75m、西端幅0.83m、高さ1.03m。

出土遺物

遺物は堺市立みはら歴史博物館で展示されている。

  • 鉄刀 14、
  • 鉄剣 10、
  • 鉄鉾 9
  • 長頸鏃:細身56
  • 横矧板鋲留 12
  • 三角板鋲留 11
  • 眉庇付冑:横矧板鋲留 3
  • 小札鋲留5、
  • 長方形小札 鋲留1
  • 横矧板鋲留 8
  • 肩甲 12
  • 草摺 4
  • 須恵器杯(身) 1
  • 滑石製紡錘車 1

アクセス

  • 名称:黒姫山古墳
  • 所在地: 〒587-0002  大阪府堺市美原区黒山302
  • 交通: 河内松原駅徒歩10分/近鉄南大阪線「河内松原駅」より近鉄バスに乗り換え「下黒山西」下車

参考文献

  1. 大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版

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