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竪穴式石室2023年07月27日 21:45

竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)は、周囲の四壁を積み石で作り、埋葬が終わった時点で天井石を架けて蓋年とし、完全に木棺あるいは石棺を密封する石室である。

概要

主として日本の古墳時代の石室の一種であり。 朝鮮南部にもみられる。 一般に墳丘の頂部に壙を掘り,四壁に石を積み,その内部に遺体を置いて天井を石でふたをした形が多い。 一度ふたをして土をかぶせると、追葬で再び開けることはないのが通例である。主として割竹型木棺が用いられる。 壁の石積みに板状の割り石を小口積みに水平に積むものが多く、底面は粘土床、礫床でそこに木棺を置く。 竪穴式石室は発生期古墳、前期前半に盛行するが、地域によっては6,7世紀まで用いられることもある。

石室のサイズ

石室の幅と長さは、内部に納める棺の大きさに影響される。幅1.5mから2m、長さ7mから8mに及ぶものがある。 前期の石室の内法は割竹形木棺を納めるために狭長で、長さ6~8メートル、幅と高さが1メートルほどのものが多く、中期の石室は長持形石棺や組合式木棺などを納めるために、石室空間が少なく、長さが3~6メートルとやや短く、幅が2メートルほどとなる。

事例

  • 黒塚古墳竪穴式石室 竪穴式石室は長さ約8.3メートルと長大であり、人頭大の川原石と板石を用いて合掌式の石室を作った。石室の中央部に木棺を安置する粘土棺床があり、粘土棺床や棺内の鏡の位置、朱の状況などから北頭位で遺骸が置かれていた。
  • 茶臼塚古墳竪穴式石室 茶臼塚古墳の埋葬施設は、板石を小口積みした竪穴式石室であり。石室規模は長さ6.2m、幅は北端1m、南端0.75m、高さ1.7mと復元される。

構造

参考文献

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