中の山古墳 ― 2023年09月24日 14:57
中の山古墳(なかのやまこふん)は埼玉県行田市にある前方後円墳である。
概要
埼玉古墳群の古墳の1つで、国の特別史跡に指定されている。墳丘の周囲に2重の堀が存在する。内部構造は未調査のため不明だが、既に盗掘されているようだ。全国的に見ても出土例が少ない須恵質の埴輪壺が出土した。
調査
1981年、1987年、1990年、2010年に発掘調査を実施。内堀は上幅12.1m、下幅10.7m、底面は平坦である。墳丘は約40度の角度で立ち上がる。須恵器埴輪壺54%、半須恵室埴輪壺20%、朝顔形円筒6%であった。ほぼ完形に復元でいた土器があった。
規模
- 形状 前方後円
- 墳長 79m
- 後円部 径42m 高5.1m
- 前方部 幅44m 長37m 高5.4m
遺物
- 円筒埴輪 円筒・朝顔形Ⅴ式
- 形象埴輪 須恵質埴輪壺
築造時期
- 6世紀末から7世紀の築造
指定
- 2020年(令和2年)3月10日 国指定特別史跡
アクセス等
- 名称:中の山古墳
- 所在地: 〒361-0025 行田市大字埼玉4834
- 交通: JR行田駅 バス観光拠点循環コース(左回り)15分・(右回り)37分
参考文献
- 江上波夫(1993)『日本古代史辞典』大和書房
- 大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂
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