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二重口縁壺2024年04月18日 17:37

二重口縁壺/船橋遺跡/東京国立博物館

二重口縁壺(にじゅうこうえんつぼ)は口縁部がいったん直角に屈曲し、さらに大きく外側に開いて、二段になる形態の壺である。

概要

底部に穴が空いているものがある。底部の孔は、土器を焼く前の成形の工程の中であけられたものえあり。そのような壺は日常の容器としての土器ではなく、最初から墓などで使用することを目的として作られたもので、その意味では古墳の「埴輪」に通じる。

時代別特徴

弥生時代には小ぶりな底部、肩部に櫛描直線文と波状文の装飾がある。  古墳時代初頭には口縁部が波状文や円形浮文で装飾され、底部が丸底あるいは尖り気味の底となる。

出土例

  • 二重口縁壺 - 青木遺跡、鳥取県米子市、弥生時代中期
  • 二重口縁壺 - 唐古・鍵遺跡、奈良県、弥生時代後期末(3世紀)
  • 二重口縁壺 - 箸墓古墳、奈良県桜井市、3世紀中頃から後半
  • 二重口縁壺 - 米倉山B遺跡、甲府市下向山町、古墳時代前期
  • 二重口縁壺 - 東京都あきる野市草花字羽ヶ田出土、土師器、古墳時代・4世紀

参考文献

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