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蛇行剣2023年12月05日 00:00

蛇行剣(だこうけん)は剣身が蛇行するように屈曲している鉄剣である。

概要

古墳時代中期から後期の古墳(墳墓)から出土する。特に宮崎県や鹿児島県といった南九州からの出土が多い。海外では、韓国の一例があるが、ほかは「蛇行剣」の出土報告はない。 古墳の副葬品としてのみ確認されている。北限は新潟県、、南限は鹿児島県である。 出土事例数は2008年時点で、約70本である。富雄丸山古墳からは、全長約2・37メートル、幅約6センチとなる国内最長の蛇行剣が見つかった。

使い方

実用の武器ではなく、儀礼用の鉄剣と考えられている。

出土例

  • 蛇行剣 - 花の木古墳群、古墳時代中期前半、5世紀前葉
  • 蛇行剣 - 溝下古墳出土、鹿児島県出水、古墳時代・5~6世紀、東京国立博物館
  • 蛇行剣 - 宮崎県大萩31号地下式横穴墓出土、古墳時代・5世紀、宮崎県立西都原考古博物館蔵
  • 蛇行剣 - 入西石塚古墳、埼玉県坂戸市、古墳時代

参考文献