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石障2023年12月10日 22:51

石障(せきしょう)は横穴式石室の玄室の四壁の前に立てられた板状の石材である。

概要

横穴式石室の玄室内をいくつかの埋葬空間に区切るための仕切り板である。特に大きく高い仕切り板をいう。 羨道がつながる前壁側に置くものでは、通路を妨げないようにU字形に切り取ったものがある。玄室に向いた面に線刻で直弧文や円文があるものが多い。 熊井寺古墳や熊井寺千金甲1号墳などは線刻・浮き彫りに彩色を施す。 熊本を中心として分布する。 造山古墳第5古墳(千足古墳)の玄室には石障・玄門の立柱石と板石閉塞・穹窿状に積まれた壁面がある。

出土例

  • 石障 - 千金甲古墳(甲号)、熊本県熊本市市、古墳時代
  • 石障 - 千足古墳、岡山県岡山市北区井、古墳時代 、直弧文
  • 石障 - 造山古墳第5古墳(千足古墳)、岡山県岡山市北区、古墳時代中期
  • 石障 - 小田良古墳、熊本県宇土郡三角町、6世紀初め

参考文献

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