宇津木向原遺跡 ― 2024年02月08日 23:13
宇津木向原遺跡(うつきむかいはらいせき)は東京都八王子市宇津木町の台地上にある縄文時代中期と弥生時代終末期の集落遺跡である。
概要
八王子盆地北の川口丘陵の南側の谷萩川から東北の台地にある。 「方形周溝墓」の名前が始めて使用された遺跡である。
調査
1964年中央高速自動車道八王子インターチェンジの建設に伴い、発掘調査が行われた。遺構は方形に溝がめぐり、中央の土坑から國學院大學の大場盤雄が「方形周溝墓」と命名した。 第1次調査、第2次調査から縄文時代中期の竪穴住居跡、その他15基、弥生時代後期の竪穴住居跡54軒、方形周溝墓4基、古墳1基、その他遺構3基が検出された。 遺物として中期の縄文土器、石器、弥生土器。弥生時代の青銅製素文鏡1面、管玉、ガラス小玉が出土した。
遺構
- 住居 54
- 方形周溝墓 5
遺物
- 小型倭製鏡(素文鏡)1
- 弥生土器
- 素文鏡(銘文なし、完形5.9cm、1964年発掘、八王子市郷土資料館蔵)、
- 伴出、高杯。
縄文(前期+中期)
- 縄文土器
- 打製石斧
弥生
- 弥生土器
古墳
- 土師器
- +植物遺存体(コメ(炭化米))
- 籾
- 炭化物。
指定
- 平成26年3月25日指定 宇津木向原遺跡方形周溝墓出土品 都指定有形文化財(考古資料)
展示
- 國學院大學博物館
- 八王子市郷土資料館
アクセス
- 名称:宇津木向原遺
- 所在地:東京都八王子市宇津木町狐塚向原
- 交 通: JR北八王子駅から徒歩34分、2.4km。
参考文献
- 椚国男(1990)「八王子市宇津木向原遺跡の再考」(『多摩考古 20』1990)
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