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三田林根遺跡2024年07月26日 00:15

三田林根遺跡(さんだはやしねいせき)は、神奈川県厚木市にある縄文時代の遺跡である。

概要

三田林根遺跡は厚木市の北東部に位置し、中津川と荻野川に挟まれた荻野台地上の標高約53.8mの東側縁辺部に立地する。縄文時代中期後半の拠点集落跡が発見されている。 市内の縄文晩期の遺跡はこれまで5カ所見つかっている。 三田林根遺跡の遺物は主に縄文時代中期後半の土器と石器が出土し、土器は加曽利E2・E3新・E4式期の土器群が多くを占める。最も古い段階と考えられる加曽利E2式期が出土した遺構は、竪穴住居址4軒、土坑4基である。うちJ9号住居址は規模を変えながら3回の建て替えを行っていたと推定されている。J9号住居址は曽利Ⅰ式の大形深鉢を用いた県内最大級の埋甕炉をもち、東北地方に分布の中心をもつ大木8b式の小形深鉢が埋設されていた。集落の南西部中央付近に792kgの巨大な礫を発見した。隣接地点では敷石住居跡4軒、大型配石3基を検出している。J23号住居跡では、長さ32.1cm、幅13.4cnの大型石棒を発見し、連弧文のある縄文土器の尾崎型土器、曽利Ⅲ式土器、加曽利E3式が出土した。J21号住居跡では土偶の脚部を検出した。J2号住居跡では長さ10.2cm、幅5.7cmの中型石棒を検出した。

調査

三田林根遺跡で出土した翡翠製の飾りについて、「縄文中期に爆発的に流行したが、翡翠の産地は極めて限定されており、新潟県の糸魚川地域から交易によってもたらされた。貴重な装身具で地域の有力リーダーの地位を表している」(玉川文化財研究所)と説明された。

遺構

  • 竪穴住居跡 16軒
  • 土坑20基
  • 配石遺構 2基
  • 埋設土器
  • 遺物集中
  • 焼土跡
  • 集石
  • 炉跡

遺物

  • 縄文土器 加曽利E2・E3・E3新・E4式期
  • 大型石棒 
  • 中型石棒
  • 土偶
  • *指定

アクセス

  • 名称:三田林根遺跡
  • 所在地:厚木市三田字林根461番1・3・5・6、466番1
  • 交 通:JR相武台下駅から徒歩1時間9分 4.9km

参考文献

  1. 神奈川県教育委員会(2022)「神奈川県発掘調査成果発表会」資料
  2. 神奈川県教育委員会(2023)「神奈川県発掘調査成果発表会」資料

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