しもつけ風土記の丘資料館 ― 2024年11月12日 01:08
しもつけ風土記の丘資料館(くにたちきょうどぶんかかん)は栃木県下野市にある古代史史料館である。
概要
下野市の歴史について学ぶことのできる資料館である。平成27年4月1日に栃木県から下野市に移管された。令和3年5月に常設展示室を全面改修し、収蔵庫や講堂を備えた新館の増築を行ってリニューアルオープンした。機織り型埴輪は、全国でも出土例がない。
展示
重要文化財
- 甲塚古墳出土土器
- 前方部西側の形象埴輪列の最前列付近から大量の土器が出土した。内訳は土師器坏、土師器高坏、須恵器坏、蓋、有蓋高坏、大甕、脚付長頸壺である。須恵器高坏の多くは蓋を持つものである。下野国内須恵器生産が始まっていない時期であるから、複数の地域で生産された製品が流通 していた。産地は近畿地方、静岡県湖西市周辺、東海地方、群馬県太田地域か埼玉県周辺と想定されている。
- 甲塚古墳出土埴輪
- 甲塚古墳から馬形埴輪が4体出土する。
- 馬形埴輪(1号)の最大の特徴は、馬の右側面に短冊形水平板が表現されていることである。乗馬する際に馬にまたがるのではなく横に座り、足をそろえて置くための板と想定されている。
- 馬2は環状の轡を付けて背に鞍を置き、胸に鈴を付ける。尻に飾り金具の雲珠をおき、ベルトの止め具を表現する。
- 甲塚古墳から馬形埴輪が4体出土する。
古墳時代
- 甲塚古墳出土機織形埴輪
- 新旧 2 種類の埴輪が出土したため6 世紀後半における機織機の存在と組み立てられた様子が甲塚古墳の埴輪によって判明した。原始機は経保持法により直状式と輪状式の 2 つに大別できるが、輪状式の原始機と考えられる。原始機の埴輪は全長約45cm、幅約30cm、高さ約54cmで、女性の両腕の一部が残っていた。
- 谷地賀上野原古墳出土遺物(上野原古墳群13号墳)
- 盗掘を受けておらず、石室の内部から直刀一振り(長さ106.6㎝)、鍔1点、刀子1点、鉄鏃約60本、轡1組、辻金具2点、木芯鉄装壺鐙1対、管玉1点、砥石1点、ピンセット1点が出土した。
- 別処山古墳石室内出土遺物
- 大刀
- 大刀は銀を多く使い、把頭に鈴を納めるなど、儀式用と考えられる。
- 耳環
- 三鈴鏡
- 大刀柄頭
- 大刀
諸元
- 名 称:しもつけ風土記の丘資料館
- 開 設:
- 休館日:月 、第3火曜日、祝日の翌日(土・日・祝日は開館)、年末年始
- 開館時間:9:00~17:00 入館は16:30まで
- 観覧料:入場無料
- 所在地: 〒329-0417 栃木県下野市国分寺993
- 交通: 小金井駅から車で5分(東武壬生駅から4km)
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