ホルンフェルス ― 2025年03月13日 00:43
ホルンフェルス(ほるんふぇるす)は頁岩や砂岩がマグマの熱を受けて変成が生じた変成岩である。旧石器時代の石材として用いられた。
概要
大きな剥片を得やすく、硬くて緻密な岩石であるため、大型のナイフ形石器や剥片尖頭器などに使われた。産地は須佐ホルンフェルス(山口県萩市須佐高山)、菫青石ホルンフェルス(京都府京都市大文字山)、群馬県みどり市、薭田野の菫青石仮晶(京都府亀岡市)、神奈川県産ホルンフェルスなどが知られる。神奈川県産ホルンフェルスは足柄上郡山北町中川ザレの沢付近から檜洞丸、丹沢山、鍋割山にかけての丹沢山地稜線部でみつかる。丹沢山地のものは、黒から深緑色で、岩の貫入にともなう熱により丹沢層群中の火山砕屑岩が変成したものである。
出土例
- ホルンフェルス 井出丸山遺跡、静岡県沼津市、旧石器時代
- ホルンフェルス 吉岡遺跡群、旧石器時代、旧石器時代
参考文献
- 八ケ岳旧石器研究グループ(2003)「シンポジウム日本の細石刃文化」
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