中原遺跡(沼津市) ― 2026年09月24日 00:05
中原遺跡(沼津市)(なかはらいせき)は香貫山北麓から西に延びる丘陵の裾部に位置し、青野川と高橋川に挟まれた低地を望む弥生時代・古墳時代の複合遺跡である。
概要
平成29年度の調査ではこれまで知られていた古墳時代後半から奈良・平安時代にかけての集落跡に加え、弥生時代中期の方形周溝墓3基と古墳時代後半の古墳2基が検出された(沼津市教育委員会(2023))。
弥生時代
弥生時代中期の方形周溝墓は沼津市内では確認例が少なく、第1号方形周溝墓は周溝を含め一辺約26mに及び、沼津市内ではこの規模の方形周溝墓として初めて確認された。 第1号方形周溝墓の周溝を含めた規模は東西26.2m、南北25.6mで、中央の墓域は一辺約17mの規模をもつ。第2号方形周溝墓と第3号方形周溝墓は調査区外であった。第1号方形周溝墓の砂礫の下から、細頸壺3点、受口太頸壺2点、短頸壺1点、大型壺1点、小型壺1点、異形壺1点、高坏1点が出土した。一辺が約26mを超える規模のものは、沼津市内では初の事例であった。
古墳時代・奈良時代
平成20~22年度の発掘調査では7世紀頃の建物跡約130棟や、10世紀頃の溝・柱穴などが発見された。 ガラス小玉の製作に関係するとみられる遺物や、鉄製品の加工に関係する道具が出土しており、生産活動に従事した人々の集落であった可能性が指摘されている。
中原遺跡(沼津市)の意義
大量の出土品(コンテナ220箱以上)の中にガラス小玉を作った鋳型や鉄製品の加工道具が含まれている。ガラス小玉の製作や鉄製品の加工に関係する遺物が出土しており、古墳時代後半から奈良時代にかけての生産活動の実態を考えるうえで重要である。
指定
- 文化財指定:なし
所在地等
- 名称: 中原遺跡
- 所在地:静岡県沼津市一本松
- 交通:
参考文献
- 沼津市教育委員会(2016)『沼津市文化財調査報告書113:中原遺跡発掘調査報告書』沼津市教育委員会
- 沼津市教育委員会(2020)『沼津市内遺跡発掘調査報告書2』
- 沼津市教育委員会(2023)『中原遺跡発掘調査報告書』
- 文化庁(2026)『発掘された日本列島』共同通信社
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