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軒平瓦2023年09月12日 23:38

軒平瓦(橘寺)/飛鳥寺

軒平瓦(のきひらかわら)は軒先に用いる平瓦である。 「宇瓦 (のきがわら)」、「唐草瓦」,「端平瓦」ともいう。

概要

軒先などの屋根の縁端を飾るために平瓦の端に横長でそりのある飾板をつけたものである。 桜井市の山田寺跡から出土した軒平瓦の多くに、裏面に朱線・朱書が残されていた。横一文字の朱線には、太くて幅の一定しないものと、精細で幅の均一なものがある。分析の結果、前者は建物外面の彩色が瓦に付着したもの、後者は瓦を軒先に設置する際の目印としてつけた線であった。

出土例

  • 重弧文軒平瓦 - 京都市右京区京北周山町 周山廃寺址出土、飛鳥~奈良時代・7~8世紀
  • 偏行唐草文軒平瓦 - 奈良県香芝市 今泉窯跡出土、飛鳥時代・7~8世紀
  • 均整忍冬唐草文軒平瓦 - 法隆寺出土、飛鳥時代(7C後半)、
    • 西院伽藍の塔や金堂に葺かれた軒平瓦
    • 唐草文を採用する軒平瓦は、中国や朝鮮半島には見られない
  • 軒平瓦 - 峨嵯山城出土、高句麗、ソウル市広津区広壮洞

参考文献

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