那珂遺跡 ― 2023年09月13日 20:27
那珂遺跡(なかいせき)は那珂川と御笠川に挟まれた洪積世台地上に立地する旧石器時代から中世におよぶ複合遺跡である。
概要
福岡平野のほぼ中央部にある。、那珂川と御笠川とにはさまれた段丘の上に位置する。標高は10m前後で南側150mに那珂八幡古墳がある。弥生時代早期(縄文時代晩期末葉)に台地端部の数カ所に集落が形成され始めた。遺跡の南端では日本最古級(縄文時代晩期末-弥生時代初期、紀元前5-4世紀頃)の環濠集落が見つかっている。
調査
昭和46年の九州大学考古学研究室による発掘に始まった。
弥生時代遺構
- 甕棺墓16
- 土壙墓2
- 袋状竪穴
- 土坑
- 甕棺墓
- 土壙墓2
- 環濠1
- 井戸2
- 柱穴
- 竪穴建物
- 石棺墓
弥生時代遺物
- 弥生土器
- 石器
- 鉄器
- 鉄鎌
- 鉄剣
- 鉄斧
- 刀子
- 甕形土器
出土例
参考文献
- 福岡市教育委員会(1990)『那珂2(那珂遺跡群第13次調査報告)』福岡市埋蔵文化財報告書第222集
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