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竪櫛2023年09月13日 21:46

竪櫛(たてぐし)は縄文時代から古墳時代の櫛である。

概要

縦長で歯の部分がとくに長い形状である。女性の前髪に挿すのが一般的であったが、男性の頭部に副えられる事例や、常陸鏡塚古墳例のように多量の櫛を副葬した例もるため、単なる装身具だけではなく、何らかの儀礼に用いられていた可能性もある。 縄文時代の竪櫛は東北地方を中心に、主に東日本で出土する。日本で最も古いと考えられている櫛は、佐賀市の東名遺跡の貝塚から出土した縄文時代早期(約7,000年前)の櫛である。 竪櫛には結歯式と刻歯式とがある。結歯式は木などを加工して歯を作り、それらを並べた後にそれと直交するように棒(横架材)を配置して歯を前後から挟んだり、植物繊維などで結束して櫛の骨格を形作り、木の粉などの混入物を混ぜた漆で棟部を塑形したものである。 刻歯式は木や骨などを素材とし、素材から歯を削り出して櫛とする。

出土例

  • 竪櫛 - 遠見塚古墳、宮城県仙台市、古墳時代前期にあたる4世紀末から5世紀頃
  • 竪櫛 - 野毛大塚古墳、東京都世田谷区、5世紀初期

参考文献

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