日本書紀 ― 2026年05月15日 00:20
日本書紀(にほんしょき)は日本の朝廷が編纂した最初の正史として位置づけられる。
概要
全30巻。神代紀から持統天皇の代までを漢文により編年体で記している。『続日本紀』養老4年(720)5月癸酉(21日)条に「先是、一品舎人親王奉勅修日本紀。至是功成奏上。紀卅巻、系図一巻」と書かれる。編纂の中心人物は天武天皇の皇子である舎人親王である。帝紀、旧辞、その他諸家の家記、官の記録、個人の記録類、寺院の縁起類、朝鮮側史料、中国史書など多方面にわたる資料を参照している。異説を「一書」として併記するなど、多様な伝承を残そうとする編纂姿勢がみられる。
写本のうち紅葉山文庫旧蔵版は、1513年(永正10年)頃に歌人で和漢の学に通じていた公卿の三条西実隆が作成した写本を、慶長年間に転写したものである。全30巻が揃う『日本書紀』写本としては現存最古級である。
日本書紀の特徴は中国正史を意識した漢文体であること、国家の正統性を示す意図があること、天皇中心史観であること、対外意識(唐・新羅への外交)が現れていることである。
六国史
六国史は官撰の6種の国史をいう。8世紀から10世紀の初頭にかけて、律令国家としての体制を整備した日本は歴史書の整備を進めていた。 六国史には『日本書紀』、『続日本紀』、『日本後紀』、『続日本後紀』、『日本文徳天皇実録』、『日本三代実録』が含まれる。
参考文献
- 倉西裕子(2003)『日本書紀の真実』講談社
- 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994)『日本書紀〈1〉』岩波書店
- 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994)『日本書紀〈2〉』岩波書店
- 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994)『日本書紀〈3〉』岩波書店
- 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1995)『日本書紀〈4〉』岩波書店
- 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1995)『日本書紀〈5〉』岩波書店
- 井上光貞 ,川副武胤,佐伯有清(2020)『日本書紀(上)』中央公論新社
- 井上光貞 ,川副武胤,佐伯有清(2020)『日本書紀(下)』中央公論新社
- 高城修三(2000)『紀年を解読する 古事記・日本書紀の真実』ミネルヴァ書房
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