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宝相華2023年12月19日 20:24

宝相華(ほうそうげ)は中国・唐時代や日本の奈良時代・平安時代に、仏教などにおいて装飾として盛行した文様である。

概要

宝相華は華麗な華を意味する。唐花文と混同されることが多い。 仏教の「宝蓮華」の意味を理想化した花の姿、すなわち物事が到達する美と善を完全な姿の花として創造した文様との説がある、 蓮華文のような具体的な文様ではない。唐草模様の一種であり、牡丹やシャクナゲ、芙蓉などの花の美しい部分を組み合わせた想像上の植物の形を表す。7〜12世紀の東洋美術に往々にして見られる空想上の花文様である。

来歴

中国の唐代に発生し、中国唐代の意匠家がパルメット唐草をもとにその時代の好みに合わせて花のイメージを持たせたと考えられる。 新羅や日本でも奈良時代・平安時代に流行する。しかし、中国には宝相華の名称はない。 北宋では春咲きのイバラ科の花の名に「宝相花」がある。

事例

  • 十二稜鏡 黄金瑠璃鈿背第6号 - 正倉院、背面に七宝で宝相華文を表す鏡である。
  • 吉字刺繍飾方形天蓋 残欠第7号 - 正倉院、宝相華刺繍の垂飾がある。
  • 花葉文刺繍天蓋垂飾残片 第46号 - 倉院、宝相華文様の刺繍がある。
  • 宝相華銀平文袈裟箱 - 平安時代の袈裟箱、根津美術館、重要文化財
  • 宝相華文如意 - 瓜に二羽の鳳凰が宝相華を加える、奈良国立博物館、重要文化財

参考文献

  1. 吉村元雄(1963)「宝相花文様考」、『MUSIUM』147号
  2. 塚本樹(1985)「宝相華文と蓮華文の関係」『美術史研究』22

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