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貨泉2023年09月08日 23:04

貨泉(かせん)は古代中国の「新」の王莽が天鳳1年(西暦14年)に鋳造した銅銭である。地皇4年(西暦23年)に新が滅んで、鋳造されなくなった。

概要

中央に四角い孔がありその右側に「貨」,左側に「泉」の2字を鋳出している。 弥生土器に伴出するものとされ、弥生時代の年代決定の有力な手掛りとされていた。 新は15年という短期間で政権が終わったため、一緒に出土した土器などの年代をはかる基準となる。しかし中国から大量に輸入された銅銭に混入する場合もあり、出土品の全てが弥生時代に日本にもたらされたものとは限らない。一度に複数枚が出土することはまれで、現状では、岡山県高塚遺跡出土の25枚が最多となっている。貨泉は国内で179枚見つかっている。直径2.27~2.32センチ、重さは1.45~2.53グラム。 弥生時代は貨幣経済があったとは考えられていないため、交易品や、権威を示す威信財、青銅器の材料などとして持ち込まれたと考えられている。

出土例

  • 貨泉 –入田稲荷前遺跡、兵庫県南あわじ市、弥生時代
  • 貨泉 - 澱池遺跡、大阪府貝塚市、中世の遺構面
  • 貨泉 –高塚遺跡、岡山県岡山市、弥生時代

参考文献

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