井戸尻考古館 ― 2023年10月12日 16:18
井戸尻考古館(いどじりこうこかん)は長野県諏訪市にある考古資料館である。
概要
八ケ岳山麓を舞台に生活した縄文時代(約8000~2300年前)の生活文化を復元して、現代生活の向上に資することを目的とした施設である。
展示
発掘調査して出土した資料のうち、2000点余りの土器や石器を年代順に並べ、移り変りや用途を知ることができる。住居展示や食物・装身具・衣類などを併せて展示する。土器や土偶など文様解読で明らかになった当時の宗教観念や世界観・神話などを解説する。 館外には、5300平方メートルの敷地に炉址・配石遺構のほか、栽培作物圃場・石器材料岩石園を設け、当時の食生活や農具の究明を行う。
- 「藤内遺跡出土品」国重要文化財
- 「水煙渦巻文深鉢」(長野県宝)
- 坂上遺跡出土土偶(重要文化財)
- 曽利遺跡出土の石鍬
- 人面香炉形土器(曽利遺跡)
- 香炉形土器・井戸尻遺跡
アクセス等
- 名称:井戸尻考古館
- 入館料:大人(高校生以上)300円
- 所在地:〒399-0101 長野県諏訪郡富士見町境7053 MAP
- 休館日: 月曜日・祝日の翌日・年末年始
- 開館時間: 午前9時~午後5時
- 交通: JR中央本線 信濃境駅下車 徒歩15分。
参考文献
松山市考古館 ― 2023年10月12日 17:04
松山市考古館(まつやましこうこかん)は愛媛県松山市にある考古資料館である。
概要
埋蔵文化財の保護や調査、研究などによる地域文化発展のため、1989年(平成元)に松山総合公園内に設置された施設である。松山市内の遺跡から出土した考古資料、約8.200点を立体的に展示する。弥生時代の住居や、高床式倉庫の復元がある。
展示
- 古照遺跡 - 古墳時代前期に機能した農業灌漑用の『堰(せき)』
- 葉佐池古墳 - 全長55.8mの楕円形で、未盗掘の横穴式石室2基と、組み合わせ式木棺や棺材が出土した。
- 久米官衙遺跡群 - 久米高畑遺跡第7次調査地出土の『久米評』刻書須恵器や、来住廃寺跡出土の軒丸瓦、軒平瓦、硯など。
- 道後城北地域出土品 - 石包丁、青銅鏡、分銅形土製品
- 彩文土器 - 大渕遺跡
- 二禽二獣鏡 - 朝日谷2号墳、頭部あたりで出土した青銅鏡が二禽二獣鏡で、鏡は直径18、7㎝、厚さ2~3㎜、重さ666gの大きさで、文様の描かれた面には、工房や鏡を作ったいわれが文字として刻まれた「尚方作鏡」で始まる29文字と、白虎・青龍・鳳凰等が見える。
- 弥生土器 - 祝谷六丁場遺跡
アクセス等
- 名称:松山市考古館
- 入館料: 大人:100円、高校生以下無料
- 所在地:〒791-8032 愛媛県松山市南斎院町乙67-6
- 休館日: 月/月曜日が祝日・振替休日の場合は除く 祝日・振替休日の翌日休館
- 開館時間: 9:00~17:00 入館は16:30まで
- 交通: 松山市駅からバス15分(伊予鉄バス10番線・津田団地行き)丸山から徒歩10分
参考文献
人面土器 ― 2023年10月12日 18:05

人面土器(じんめんどき)は墨で人の顔を描いたり、土の造形で顔を作り出した土器である。
概要
亀塚遺跡の人面土器は壺形土器の胴部に、細く鋭利な線刻で、人面を大きく描いている。楕円形の細線で顔の輪郭を表現し、その中央に上下に通った鼻、また正面を見据えた眼を描く。これらは僻邪=魔除けの意味を持つ特殊な土器装飾とみられている。 人面墨書土器は奈良時代から平安時代初めになる。面は疫病神を表現したものといわれ、病気になった人が息を吹き込み、川や溝に流したものと考えられている。
出土例
- 人面文壺形土器 - 亀塚遺跡、愛知県安城市東町、弥生時代、国指定重要文化財
- 人面墨書土器 - 仲島遺跡、福岡県大野城市、
- 挙手人面土器 - 長野市若穂町片山出土、古墳時代
参考文献
岩版 ― 2023年10月12日 19:29
岩版(がんばん)は板のような薄い石の板に模様を刻んだものである。
概要
丸または四角い石の表裏に模様を彫り込む。凝灰岩などのやわらかい石に渦巻きや三角形、円形などの幾何学的文様を施す。中には顔を表現するものがある。まじないや儀式の用具と考えられている。
出土例
- 岩版 - 北代遺跡出土、富山県富山市、縄文時代晩期
- 岩版 - 籠峰遺跡、上越市中郷区、縄文時代晩期前葉(約3300年前)
- 岩版 - 三ノ耕地遺跡、埼玉県比企郡吉見町、縄文時代
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