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鉄斧2023年10月04日 00:13

鉄斧/東京国立博物館

鉄斧(てっぷ)は鉄製の斧頭である。

概要

斧には柄を刃と平行につけて用いるもの(axe)と、柄を刃と直角につけて鍬(くわ)のように用いるもの(adze)とがある。 新石器時代以来の主要な道具の斧の刃部(斧頭)が鉄器化されたことは、鉄器時代の大きな技術革新であった。 着柄のための穴をもつものと、もたないものに分けられる。前者には斧頭上部に袋をつくったものと、柄の先端を通す穴や管を有するもの(有孔斧、有管斧)とがある。袋状鉄斧は弥生時代前期末には九州地方で出現し、古墳時代以降も存在する。その中で、弥生時代に所属する資料は北部九州地域を中心に分布し、本州では関東地域まで点在する。 鉄斧には片刃と両刃の二者がある。

出土例

  • 鉄斧 - 川合遺跡、静岡市葵区川合、弥生時代後期~古墳時代前期
  • 袋状鉄斧 - 朝日遺跡、愛知県西春日井郡春日町、古墳時代・6世紀
    • 形や作り方により、朝鮮半島で作られたものと考えられている。

参考文献