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白鳳時代2023年11月04日 21:08

白鳳時代(はくほうじだい)は飛鳥時代(狭義)での美術史の時代区分の一つである。

概要

具体的には645年(大化元年)から710年(和銅三年)の平城京遷都までをいう。 前期には中国の北斉・北周の影響が様式が残っている。 後期には、隋・唐の影響、さらに唐を通じてのインド・グプタ王朝の影響が見られる。 前期の代表作として、河内観心寺の観音菩薩立像、法隆寺の六観音像、法隆寺献納宝物の内、辛亥年在銘観音菩薩立像(銅造観音菩薩立像)があげられる。 後期の代表作として、法隆寺金堂壁画が、インドのアジャンター石窟群の壁画や中国の敦煌石窟壁画の様式を取り入れた傑作となっている。仏像では大阪・野中寺の弥勒菩薩半思維像、興福寺の仏頭があげられる。飛鳥彫刻の正面鑑賞性から脱けだし、立体感がある面相や体躯となり、丸々とした童顔や童子形である。 白鳳は『扶桑略記』や『藤氏家伝』等に見られる元号であるが、天武天皇の時代に白鳳の年号はない。

参考文献