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突帯2023年12月31日 20:19

突帯(とったい)は土器または円筒埴輪の面に粘土紐を貼り付け、器面から帯状に突出する文様である。

概要

突帯は土器面から高い線状または狭い帯状となった文様である。 多くは貼り付け突帯として粘土紐を土器面に貼り付けた突帯である。 特殊なものとして、弥生Ⅰ期に土器の上下面を削り取り、一定の幅を残した削り出し突帯がある。オホーツク式土器では、柔らかい粘土を管から絞り出し、土器面に付けた。 また刻目突帯は突帯の上に線刻を加える。金属製では鋳出す突帯がある。

朝鮮半島の突帯文土器

韓半島の突帯文土器と日本の縄文時代の突帯文土器の関係については,関連を積極的に認める研究者と,否定する研究者とがある。否定する最大の理由は,両地域の突帯文土器文化が基盤とする生業が、韓半島では畑(田)作農耕,九州北部では水田稲作と異なっていることと年代差の存在である。しかし、千羨幸は韓日両地域の突帯文土器の炭素 14 年代と土器の形態を分析して、瀬戸内西半部の縄文土器は、青銅器時代前期Ⅲ期に属する韓半島南部,南江流域圏の突帯文土器文化(刻目突帯・沈線文)を受け入れ,西日本の突帯文土器を成立させたと結論づけた。炭素14年代でみると、日本の縄文時代後期後半の玉野平野条里遺跡などの突帯文土器は韓半島5地区D2号との年代差はほぼ無い。前 15 世紀から前 10 世紀にかけての期間に中国東北地域を含んだ韓半島西北韓と東北韓,南部地域へ突帯文土器が拡散する様相が見られ、この過程で西日本へも伝わったと理解することができる。また縄文時代では水田稲作はまだ無いので、基盤とする生業の違いはあまりない。 突帯文土器文化を東アジア的な広い視点でみることが必要となっている。

参考文献

  1. 田中琢・佐原信(2011)『日本考古学事典』三省堂
  2. 李亨源(2014)「韓半島の初期青銅器文化と初期弥生文化」国立歴史民俗博物館研究報告 第185集、pp.63-92

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